ストレスで脳細胞が死んで行く・・・
・・・そのメカニズムをご存知ですか?
体がストレスを受けている状態が、どんな状態なのか?ご存知ですか?
順を追って、具体的に観ていきましょう。
私達の体は、ストレスを感じると、ホルモンを分泌して
ストレスに対応します。
ストレスが重なる&長引くと、そのホルモンによって
脳細胞がダメージを受け、数が減り、
また、機能が低下していきます。
そのホルモン・・・
脳は、ストレスを感じるor予感した時、
視床下部が、コルチコトロピン放出因子と、それに関連した複数のホルモンを出して
脳下垂体前葉に指令を発信します。
これらのホルモンは
視床下部と脳下垂体前葉を結んでいる循環システムによって送られます。
すると・・・
脳下垂体は、副腎皮質刺激ホルモン(コルチコトロピン)を出します。
副腎皮質刺激ホルモンが、全身の循環系に入り、副腎に達すると
副腎皮質から、コルチゾールが血流に放出されます。
つまり、脳でストレスをキャッチして、ホルモンにより全身に指令を出し、
副腎(腎臓の上部にそれぞれ一個ずつ)に達するコトにより、
コルチゾール(=ステロイド様化合物)を分泌して
全身でストレスと闘おうとするわけです。
このコルチゾールは、天然の強力なステロイドです。
このホルモンの影響下に全身が置かれることになると・・・
・心拍があがる
・筋肉による血流が増える
・脳の働きが活発になる
・血流の速度を上げる為、血管が収縮する
・足が冷たくなる
・膵臓からグルカゴンホルモンが分泌⇒インスリンホルモンの分泌を抑制
・グルカゴンが肝臓グリコーゲンの動員を促進⇒血糖濃度が上昇する
余談ですが・・・K1の試合を見ている時、
選手がパンチを受けて卒倒し・・・立ち上がる迄の時間で
脳⇒副腎⇒全身へと、ホルモン分泌が順調に行われているか?
と、私は、観察してしまっています(^^ゞ
話を元に戻しましょう。
こうやって、人の体がストレス状態に置かれると・・・
体は優先順位を変更します。
つまり、緊急性の薄いモノを、後回しにします。
・胃に血液が回り難くなり、消化力落ち、食欲がなくなる。
・エストロゲンやテストステロン等の生殖ホルモン
及び
成長ホルモンの分泌が阻止される。
そして・・・
・免疫力が落ちます。
副腎皮質からコルチゾールが分泌されると同時に
副腎髄質からは、アドレナリンが放出されますが、
残念ながら、
アドレナリンより、コルチゾールの方が、体のシステムには
長く残存するそうです。
コルチゾールは、脳にとっては有害な物質です。
特に、『海馬』を破壊します。
『海馬』とは・・・脳の内部にある大脳皮質。
情動の発言、及びそれに伴う行動、
短期記憶に関係し
種々の感覚入力に応じて時間空間情報を認知し、
一種の統合作用を行う。(広辞苑より)
パニックになったり、凄いストレスの時、
記憶が飛んだり、計算(暗算)ができなくなったり・・・私は何度も、経験していますが、
皆さんは、いかがでしょうか?
ホルモンは、アミノ酸で作られるコト・・・・
これまでに、何度もお話させて頂きました。
コルチゾールだけで、アドレナリンを作れる程のアミノ酸が足りない人の脳は、
ストレス状態の初期から、コルチゾールの攻撃を受けるのでしょうか。。。
そして、
この副腎を活発にして
二つの組織=皮質・髄質から放出されるホルモンを
ストレス下でも、調節してくれる働きを、
朝鮮人参5・6年根は持っているコトも、付け加えておきます。