ビタミンB12


敢えて、単独栄養素を取り上げます。


「フツーの食生活をしていたら、不足することは無い」
と言われているビタミンB12なのですが。。

先ず、働きは…
*ビタミンM(葉酸)と共に、赤血球の生成にかかわっています。
*赤血球の核酸(DNA)の合成にも 葉酸と共にかかわっています。
*神経細胞の核酸の合成を補助・修復します。
*タンパク質の合成を補助・修復します。
*脂質の合成を補助・修復します。

…私が勉強を始めた頃は、葉酸のコトをビタミンMと呼んでいました。
まだ「あれっ」っと思うコトがあります。ダブルで書くこと…お許し下さい^^

そして、
このビタミンB12は、動物性食品に含まれ、植物性食品には含まれない。
若しくは、
植物性食品…海藻には含まれるモノもあるが不活性型である。
との報告があります。


また
ビタミンB12の吸収には、胃から分泌される糖タンパクが関わっていますから
胃切除された方は、不足しないように注意が必要です。

胃で吸収されたビタミンB12は肝臓に蓄えられ、
胆汁中へと排泄されるので
腸・肝・胆での再吸収が悪い状態の人も欠乏症に注意が必要です。
(つまり、ビタミンB12は小腸で吸収されるので、それまでの経路で
支障のある人は、注意が必要なのです)


欠乏症としては、
悪性貧血・巨赤芽球性貧血
神経疾患
DNA合成異常
動悸
息切れ
めまい
頭痛
疲労
イライラ
       などなど。。。etc


赤血球をつくれなくなること〜〜〜貧血になるのは当然ですよね。

タンパク質を合成できなくなったら〜〜〜人の体は、タンパク質を摂り、
アミノ酸に分解し、
自分の体の其々に必要な形のタンパク質を作り上げていますよね。
つまり、
体を・・・作れなくなってしまうってコトです。
そして
脂質・・・「これ要らない!」って思わないで下さいね。
細胞膜はコレステロールで作られます。
ホルモンだって、脂質が必要です。
生きている限り、脂質は必要です。


ビタミンB12を多く含む食材は、
魚介類
貝類
肝類
(1牛肝、2鶏肝、3豚肝)
卵類
(鶏卵の他、いくら・キャビア・からすみ等)
乳製品
(特に発酵乳)


そして↑には、
葉酸も含まれています(*^^)v


貧血って、鉄だけじゃないこと・・・
ご理解いただけましたでしょうか?
そして
私が菜食主義を反対している理由…
判って頂けましたでしょうか?


タンパク質の合成が巧くできないと・・・
免疫や細胞の再生も巧くイキませんよね。
「体にイイこと」として取り入れるには
とても危険だと私は思っています。


追記
ビタミンB12は、メチコバールってお薬であります。
安全ですし、安価です。


夏子の栄養学